午後3時の代々木公園。
若い男性コーチを先頭に、ランニングクラブの子どもたちが連なって走っている。
こんにちはあ、と道ゆく人に声をかけながらにぎやかな列は続く。
楽しそうに走っている姿を見ているとなんだか自然とその列に加わりたくなって足がリズムを刻みだす。
女の子のひとりがわたしたちに気づいてふふふと微笑む。この輪に入るのを受け入れてくれているように。
コーチもその様子を知って子どもたちに声をかけた。
ほらね、お姉さんたちもみんなと一緒に走りたいって気持ちになってるでしょう?
”みんなはね、たくさんの人に元気を与える存在なんだよ”