5年前の留学での、何気ないけど印象的だった一コマを思い出した。
冬休みをKansas州に住むクリスチャンの親戚の家で過ごさせてもらった。
年末には教会のカウントダウンイベントも兼ねたライブ、”One thing conference”に一緒に参加。
つぎつぎと歌手が登場する中で私のお気に入りだったのはJohn Thrlowという歌手。ライブ後、希望者はCDにサインをもらえるということだったのでわくわくしながら、サイン希望者の列に並んだ。
思った以上に長い列と次のスケジュールのために移動しなくてはならないJohn。自分の番まではまだ相当ある。
そんな時にサイン会を取り仕切っていた男性がパンパンと列に並ぶ全員に聞こえるように手を叩いて注目するように合図した。
「いいか、これから君たちは一つのチームだ。ここにいる全員がサインを終えられるように協力しあおう!」
その掛け声のあとから急に列全体に調和と一体感が生まれた。Johnに渾身の感謝と喜びを伝えながらもチームメンバー全員がサインをもらえるように配慮しあい、見事時間内に最後のひとまで到達した。
たった一言”ONE TEAM”で見知らぬもの同士の間につながりと使命感が生まれる。ONE TEAMのストーリーには心動かされるけど、自分がそのチームメンバーになって一体感を作り出すって意外と想定していないのかも。偶然であった人とでも、ちょっとしたことだったとしても、即席「チーム」になったらいろいろなことがポップにスピーディーに進むのかなとふと思う2023年秋。